トップチーズの種類ハードチーズ>ペコリーノ

ペコリーノ

ここではハードチーズのひとつ「ペコリーノ」について解説しています。

 

 



 

 

ペコリーノ

ペコリーノ
ペコリーノ 基本情報
名称 Pecorino
原料 羊乳
原産地 イタリア
形状 円筒形
タイプ ハードチーズ

ペコリーノは、羊乳を原料として作られているハードチーズ
イタリアの中部から南部にかけて主流とされる羊乳製のチーズです。
雌羊のことをイタリア語で「ペコーラ(pecora)」と呼ぶ事から、この名前がついたとされます。

原地では、紀元前のローマ帝国の時代から食べられてきたと言われる最古のチーズのひとつ。
当時、ローマ軍遠征兵士の携行食として食べられていたとされ保存性がとても高く、そのため塩分が強いのが特徴です。
遠征とともにペコリーノチーズはキリスト教の修道院へと伝わり、ヨーロッパ各地へと広がっていきました。


現在でも他国からの輸入量は、輸出量より断然多く、1人当たりの年間消費量は16kgを超えているそうです。


ペコリーノは「トスカーノ (Pecorino Toscano)」と「ロマーノ (Pecorino Romano)」の2種類に大きく分類されます。
トスカーナ地方原産のトスカーノは、ロマーノほどの塩気はなくマイルドでそのままでも十分食べられます。


【ペコリーノの特徴】

 

・表面は白っぽく、内側は黄色がかった色味。
・質感は非常に硬め。
・直径20~30cmの円筒形で大型。
・塩分が多いため塩味が強い。
・口に含むと、塩からさのから徐々に羊乳特有のわずかな酸味へ。

 

<ペコリーノの美味しい食べ方>


・比較的マイルドな「ペコリーノ・トスカーノ」は、そのままワインや日本酒のお供に。
・すりおろしたり細かく刻んでパスタなどの料理の材料として。
・ソースなどの調味料として塩の代わりに。
・イタリアには初夏に生のそら豆と共に食べる地域もある。