ミモレット
ここではハードチーズのひとつ「ミモレット」について解説しています。
ミモレット |
ミモレットとは、フランス北部の街リールが原産地のハードチーズ。誕生は17世紀頃。当時フランスでは外国製品の輸入が禁止されていたため、オランダ産の有名なハードチーズ「エダムチーズ」を元に、国内オリジナルのチーズとして作られたのがミモレットのはじまりです。 そのため、チーズダニの繁殖によりチーズを熟成させるエダムチーズと同じ製法が用いられています。 ミモレットの名前の由来は、フランス語で「柔らかい」という意味から。 外皮は茶色で、熟成が進んだミモレットは、ダニに食べられる作用で表面が月面のように穴があいてボコボコしています。 内側は、ベニの木の実から採られた植物色素「アナトー」で色付けされた明るいオレンジ色。 熟成期間は浅いもので3ヶ月、長いものでは2年以上。ゆっくりと熟成が進むので食べ頃が長く続きます。 熟成の浅いものは、柔らかく弾力性もありマイルドな風味。チーズ独特のクセは比較的控えめで、初心者にもオススメです。 熟成がすすむにつれて組織がしっかりと締まって、濃厚なコクと木の実のような風味が増します。「からすみ」に例えられることもしばしば。 2年以上熟成したものは、濃厚なコクのなかにほろ苦さも混じり旨みを引き立てます。ただし、外皮が非常に固く包丁では切込みが入れられないほどになりますので、あまりにも硬い場合はすりおろして料理に使うのがベスト。 <熟成段階による呼び方の違い>
【ミモレットの特徴】
<熟成の浅いもの> ・柔らかく弾力性がある。 ・チーズ独特のクセは比較的控えめで、マイルドな風味。 <熟成が長いもの> ・組織がしっかりと締まっている。 ・外皮も非常に固い。 ・濃厚なコクと木の実のような風味がある。 ・ほろ苦さい旨みが増す。 |
<ミモレットの美味しい食べ方> ・薄くスライスしてサンドウィッチに挟んで。 |