オランダは酪農が大変盛んな国で、世界でも代表的なチーズ輸出国として知られています。
オランダでのチーズの年間生産量は年間約70万トンにものぼり、そのうちの50万トンが海外へ輸出されています。また、チーズの国内消費量も約23万トンとされ、一人当たりでは年間15kgになります。

オランダを代表するチーズと言えば、セミハードチーズの「ゴーダチーズ」や「エダムチーズ」が有名で、オランダのチーズ生産量の約9割を占めています。また、オランダ独自のチーズとしては、ソフトチーズの「アムステルダム」、ハードチーズの「アイデン」などが知られるところ。

オランダのチーズは日本とのゆかりも深く、日本にヨーロッパのチーズを伝えたのもオランダが最初と言われています。また、日本国内で作られている「プロセスチーズ」の原料として、多くのゴーダチーズが日本に輸入されています。

ゴーダ、エダム、アルクマールなどの地域では、古くより「チーズ市場」が行われており、現在でも600年に渡って伝統的に受け継がれてきたチーズ取引が、観光アトラクションとして行われています。